運命は突然に

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はいぃぃ!?全米驚愕!コイツ壊れたのか?若いのにご愁傷様です。  「お兄ちゃん、どうしちゃったの?」  翔子は芳行に近づく。すると、芳行は彰吾を突き飛ばした。  「許せ翔子。オレにはお前を守ってやれるだけの力は今はない。邪王の戦いにお前を巻き込みたくないんだ」 芳行は立ちあがった。  「ここにいれば、お前だけじゃなく、母さんや、父さん、学校のみんなにも迷惑がかかる」  そうだね。ここにいれば確実に迷惑がかかると思うよ。そして、そのまま死ねばいいと思うよ。  芳行は玄関まで歩くと立ち止った。  「邪王との戦いが終わるまでオレは家を出る。お前には心配かけるかもしれないが、それが定めならばしかたない。安心しろ、オレは必ず生きて帰ってくる。それまでは、さらばだ」
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