運命は突然に

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息を切らせながら翔子と新太郎はがむしゃらに走っていた。  いやぁ、青春だね。汗をかくことはいいことだぁ。アハハハ。って、オレは何やってるんだ。新太郎は一人寂しく一人突っ込みを入れる。流されるな新太郎。いいか適当に手伝ったふりをして、さりげなく、さりげなくコイツから離れるんだ。 ピロリン♪悪魔の遠吠えが聞こえた。彰吾は携帯を取り出して、電話に出た。  (翔子、お前の兄貴は今天卍神社近くにいる)  「わかった、ありがとう達也」  翔子は携帯を切った。  「新太、天卍神社に行こう」  翔子は天卍神社に向けてスピードを上げた。  「待ってよ、翔子」  新太郎は急いで翔子の後を追いかけた。
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