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「驚いたぜ。オレのクラスメートに邪王の戦いに臨む者がいるなんて」
芳行は明葉を睨みつけながら言った。
見られた。結界もはらずに封印を行ったのは、私の失敗ね。でも、今の封印を見られたからには芳行をこのまま帰すわけにはいかない。なぜなら、私の力はこの世界を崩壊させる危険があるから。
「私の力を見てしまった以上、あなたをこのまま帰すわけにはいかない」
明葉は懐に手を入れ戦闘態勢に入った。
「悪いが、それはオレも同じだぜ。この世界を救うためにオレはこんなところで負けるわけにはいかないんだ。オレはこの世界に生きる人々を愛している」
芳行も左目を右手で覆い隠し、戦闘態勢に入った。
「万象の地獄に沈みし、邪悪なる枷を今解き放たん。白き龍の許しを得て、よみがえりたまえ。加俸院式召喚術『獅炎』」
明葉は懐からお札を三枚取り出して、空に投げた。すると、お札は空中で真っ赤に燃え、全身に紅の炎を纏ったライオンのような高さが3メートルもある赤鬼が空から降ってきた。
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