運命は突然に

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ご愁傷様であります。軍曹。この年になっても厨二病でありますか。ぐっ、軍曹決してサンタは存在しないであります。 「あなた、なにその人を憐れむような眼は」 「いやぁ、厨二病ってハザードするんだなって」 「全く、これだから民間人は。でも、そこのお譲ちゃんは信じてくれたみたいね」 翔子は目をキラキラさせて、さも、目の前にいる人間がスーパー戦隊のように兄貴を救ってくれると期待している。 「お言葉でありますが、軍曹。あなたのような厨二病患者に構っている暇なぞないのでります」 「あのねぇ、どうやったら信じてくれるの」 浅賀は頭を抱える。 「お姉さん、他の四人は?」 翔子が浅賀の袖を引っ張る。 「他の四人――?」
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