日常の崩壊

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 「あぁ、いいよ。翔子が満足するまでとことんやってやる」  中学生くらいの年の兄は笑顔を浮かべて答えた。  「やった、約束。約束。約束はぜ――ったいなんだからねぇ」  妹は駆けだした。しかし、すぐに転んでしまう。全くドジである。  泣きわめく妹、妹に優しく手を差し伸べる兄。  「泣かないの。兄さんがいつも側にいるから」  兄は妹を軽々と背負う。妹は兄の背中をギュッと抱きしめた。  「お兄ちゃん大好き」  いつもの女性ニュースキャスターがニュースを読み上げる。
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