運命は突然に

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明葉は腕を振り下げた。同時に、芳行は横跳びをする。すると、さっきまで芳行のいた場所がへこんだ。 ちっ、エフィスの力が暴走を始めやがった。身体に力が漲ってくるぜ。 「ちっ、やはり獅炎が見えているのであればかわされるか」 「へっ、お前の術なんて全てお見通しだね」 強がりだけどな。 ガンッ。地面が抉れる音がした。 「いい、事態は深刻なの。あの少女は世界を崩壊させるほどの霊能力を持つ実力者で、対するあの男の子は何の力も持たないただの一般人なの。しかも、あの少女は能力の一部を解放した。下手をすれば、あの少年死ぬはよ」
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