係長!白鳥武  其の1

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  …おやっ? 「やぁ、おはよう」 社内一の美人、秘書課の小林美樹が、通路の途中にある給湯室の前に立っていて、私はすれ違いながら声をかけた 彼女は軽く会釈をしたように見えたが、今は急いでいたので… …何だか様子が変だったな? 気になって振り返ると、彼女の姿はなかった …おかしいな?  さっきは一瞬だったが、  彼女の顔が真っ赤に見えた…  あれはいったい? 「チーフ?みんな揃ってますよ」 その声に振り向いた私の思考は、小林美樹の事を頭の片隅に追いやり、目の前の安藤静の事に切り替わっていた 「あぁ、すまん今行く」 言いながら歩き出した私の後に同歩しながら彼女は続けた 「私は今日10時に  海山商事との商談があるんです  だから急いで……」 「海山商事って…  磯野さんは元気かな?」 「いや、何でもない  了解したよ静くん」 私は彼女の言葉を切るように答えた 実はウインクもしていたのだが、正面を向いたままだったので彼女には見えなかっただろう ………テレクサクッテサァ 1‐8 ここだ…私に宛てがわれた部屋 ドアを開けた私は、大量のタバコの煙の洗礼を受けた 中へ入ると、男子社員は部屋の後の方にかたまり、ひとりとして座ってはいない 私は自分が、中学校の教諭にでもなったかのような錯覚に陥った そして奴等は私の姿を見て…仕方ないなって感じでだらだらと席に着いた  
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