プロローグ

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あるところに、両親の愛を一身に受ける1人の少女がいた。 「地下室の扉を開けてはいけない。開けたらきっと、後悔することになる」 少女は両親に、いつもそう言い聞かされていた。 だがある日、少女は両親が出掛けてる間に、その扉を開けてしまった。 そこに広がるのは、少女が見たことのない世界。 広いリビングに、窓から見える青い空と緑の草原。 どれも、少女にとっては初めて見るものばかりだった。 そんな初めて見る『外』の世界に感動するのも束の間、少女は自分でも気付いていない『ある力』のせいで、命を狙われることになった。 そしてほどなく少女は、自分の命を守るため、1人の青年と共に、逃亡の旅に出ることを決意する。 …まあ実際はほとんど拉致られたも同然だったけど。
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