4人が本棚に入れています
本棚に追加
その日、いつものように店の扉を開けるとエプロンをつけた知らない男の人が本を整理していた
店長もいないみたいだ
「どうも、あの新しいバイトの方ですか?」
「はいっ松本って言います。よろしくお願いします」
「木崎です!よろしくお願いします」
あたしは彼の顔もろくに見ず頭を下げた
この時のあたしはこの人にどうしようもないくらい好きになって深みにハマっていくなんて思いもしなかった…
事務所の中に入りあたしはコンビニで買ってきたおにぎりを食べはじめた。
いつもはここで食べないのだが今日はシフトが変わってお昼から5時までになったのだ
(待てよ…ここってホントにご飯食べてよかったっけ?)
普段ここで食べたりしないからつい不安になってしまう。店長もいないし…
すると、棚整理を終えた松本さんが事務所に戻ってきた、今はお客さんがいない時間帯だから監視カメラで誰かくればレジにいけばいい
「どうも、お疲れ様ですっ」
「お疲れ様です♪」
(感じ良さそうな人だなぁ~)
改めて彼を見るとすごく魅力的な人だった
ドクン…
「店長どこ行っちゃったか知りませんか?」
「あぁ店長なら煙草買いに行って来るって」
「そうですか、あたしここでご飯食べるの初めてでここで食べてよかったのかなぁって」
「俺も、入ったばっかりだからな(笑)」
「あっそうですよねっっ」
自分でも馬鹿か質問をしてしまったなと思い思わず恥ずかしくなった
「でも監視カメラでばっちり撮られてるよ」
って子供みたいにカメラを指差す松本さんにあたしは思わずキュンとしてしまった
(何この人?!めちゃカッコ可愛い!)
見た目からして大人っぽいのにそんな子供っぽい行動、ギャップの激しい人がタイプなあたしは初対面なのにすぐに彼に惹かれていった
あたしの悪い癖だ…
惚れやすいんだろうなあたし
最初のコメントを投稿しよう!