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バイトが終わる頃あたしは松本さんの事が
気になって仕方がなかった
こういう時、バイトの人に恋するのって辛いもんなんだなって思った
「お疲れ様、あやなちゃん」
「おっお疲れ様でした」
今日は変に機嫌の良い宇田さんにあたしは
作り笑顔で答えた
(松本さんどこにいるんだろ…)
ふとあたしは店を見渡すと宇田さんの
向こうにいる松本さんを見つけた
「あっじゃぁ、失礼します」
「あやなちゃんさぁ、明後日
暇なら俺と花見行かない?」
(はい?!)
何故、(松本さん大好きな)あたしが好き好んで(大嫌いな)あなたと花見に(なんか)行かなければならないのですか?
本当はそう言いたかった。
「宇田さん、冗談がうまいですね。
宇田さんだったらあたしじゃなくて
他に可愛い女の子誘えるでしょ?」
自分で言って鳥肌が立ちそうだった。
そして、あたしは「それじゃ」と宇田さんに軽く会釈をした。
(宇田さん、あたしに気があったんだ)
少しだけ驚いたけどあたしは
宇田さんを気にせずまた店を見渡した
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