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「慎多―!!!」
後ろから誰かが抱きついてきた
俺は後ろを見ず振り払う。
決して女ではない。
女には免疫がないからな。…興味がないだけだが
「なんだ。きもちわりぃ」
「相変わらずひでぇーっ。一緒に行こうぜ!」
沖田雄司。
俺の長い間のダチだ。
俺と違って絡みやすく、何より女好きで困っている。
これでも中学のバスケで一番活躍して有名高校に勧誘されたが見事に蹴り、こいつの名前を知らない奴はまずいないだろう。
後からもう一人のダチ、富永仁とも合流して馬鹿話しながら学校へ向かった。
学校に近づくにつれて注目をあびているのは気のせいではない。
雄司だけじゃなく、仁もある意味有名だ。
何せ「富永」と言えば誰もが知る有名財閥で、いわゆるお坊っちゃんなのだ。
ぶっちゃけ、顔もいいからそりゃあモテモテだった。
俺は…
そうだな。恐ろしい程女子がわんさか集まってくるだけで特に何もない。
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