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そうして、絵梨が落ち着いて話し出す。
「鈴がどうかした?」
「鈴に会わせろ」
「はぁあ!?何いってんの!?あんた鈴に何したかわかってんの?」
「だからだよ。謝りたいんだよ。鈴に。」
「えっ」
男の発言に驚く絵梨。
「あんな事して、俺、すっげぇ反省してんだ。だから会わせてくれ」
絵梨は悩んだ。
「うーん…。あんたが会いたくても、鈴はどうだろうね。」
「っ…会えなくてもいい。謝りたい」
「まった」
亮が割り込んだ。
「まず、おれらに普通に話しかければ良かったんじゃねぇか?」
「あ、あぁ……ごめん」
「すみませんだろうがっ!!」
ガツッ
「いってぇよ!何すんだよ!お前のパンチ痛いんだよ!」
「てめぇが悪い。こんな悪そうな連中連れてこなくてもいいだろ?」
「だってそれは…また殴られて喧嘩になっちまったら…」
子供みたいに言い訳をする男に、絵梨は笑ってしまった。
「アハハハハッ!!変なの」
「おい、まぢビビったかんな!!謝れ」
「あぁ、はい。すみませんでした」
「よし、それでいい」
「アハハハハっ!!ホントおかしいっ!!」
絵梨はツボってしまった。
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