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「絵梨?」
お母さんが心配して声をかける。
絵梨は、ぐっと涙をこらえて笑った。
「えっ!?だ、大丈夫」
「本当?…絵梨には大切な人がいるんでしょ?」
「…え」
「今日来た背が高い方の人がそうなんでしょ?」
お母さんは亮の事を言っている。
「…だけど大丈夫」
絵梨は強がって笑った。
「そう?」
「あたしから話しとくし。きっと分かってくれるしっ!大丈夫だよ!引っ越すのはいつ?」
「2週間後になるわね…」
「そっか!じゃあ今日から荷物まとめて置いた方がいい?」
「そうね、いらない物といる物を分けておいて」
「はーい。じゃああたしやってくるね」
絵梨は足早に自分の部屋に行った。
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