運命の人

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絵梨はまた涙があふれだした。 「亮っ…ヴッヴッ~っ」 「馬鹿だな俺、大切な事忘れてたよ」 「大切な事…?」 「お前を世界一愛してること」 「それって…」 「懐かしいな…。あの時の指輪どうしてる?」 「もってる。いつもポケットに入れてたから…」 「ほら、貸して」 絵梨はポケットから指輪をだした。 そしてそれを亮が受け取って、絵梨の薬指にはめた。 「亮のは?」 「俺はここ」 亮は指輪をネックレスにしていた。 「あっ…」 「ずっとここにつけてた。気づかなかったか?」 「うん…」 「なぁ」 「ん?」
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