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「あれ、大ちゃん、背…縮んだ?」
「縮んでない」
「でも……」
「眼科行ってください」
「だって……」
「眼科行ってください」
圭人が心配げにそう、俺のことを見てくる。
腹立つ~~~
おまえが伸びたんだろ!!!
「……ったく」
「え?大ちゃん?」
今度は誰だ?!
キッと睨みつけるようにソイツを見ると…
「やまだ?」
「大ちゃん…」
近づいてきて、いきなり俺の頭をつかむ山田
「何すんだ…って…え?」
何で…山田がこんなにデカイ?
だって…この前まで俺の肩上の身長だったのに…
どうして、俺と同じ目線…?
ま…まさか
「お前!厚底はいかんだろ!」
「ひゃぁ!!」
驚いて声をあげる。脇を触ってしまったらしい…
「やめてよ、大ちゃん…てゆかどうしたの?…そんなに…幼くなって…」
「は?」
幼い…?
「童顔で悪かったなこの野郎!」
「違うよ!」
「お前だってハッシーと比べりゃ童顔だろ!年齢偽ってんじゃねぇよ!」
「ひどい!気にしてるのに!」
「俺だってハッシーよか年下に見られるんだよ!同じ痛みかこの野郎!」
「もう何言ってるかわかんないよ、とりあえず鏡見てよ!」
山田は俺の腕をつかむと走り出す…
あれ…?
こんなにこの服でかかったっけ?
こんなにこのズボン…でかかったっけ……?
「ほら、見てよ!」
俺が鏡に映った時
そこには…
「え?」
高校に入りたて位の俺が…立っていた…
「嘘…」
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