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-近所のお店。
寄り道もせず、真っ直ぐ近くのお店へ着いた。
《・・・はぁ、良かった。》
内心冷や冷やだった私は一安心。
何も知らない無邪気な彼はカゴも持たずに店の中に入る。
《・・・そういえば陽介ぐらいの男の子は一体何を作れるんだ?》
少し考えてみたが、特別料理なんて教えたことがなければ見せたことさえない。
段々不安になってきた。
《家に何か有ったかな・・・あ、昨日の残りがあった!
ご飯ぐらい炊いてこればよかったか・・・?》
棚の影に隠れてそんなことを考えていたら陽介が何かを見付けたのか走り出す。
「バナナだぁ♪」
《陽介はバナナ好きだしな。
・・・まぁ、晩御飯になるかどうかは別にして。》
陽介は嬉しそうにバナナを両手で抱え込むと、また何処かへ走り出した。
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