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咳き込みながらソレに近付いた。
心臓がドクドク脈打つ。
「?!」
刺激臭を放つソレは人間の肉塊だった。
腐食した肉が変色したのだろう。
僅かだが肌の色をした肉がまだ残っていたのを俺は確認してしまった。
「…うぇっ…ッ」
あまりの衝撃と臭いに俺は嘔吐した。
…気持ち悪いで済まねぇぞ、コレ。
不気味さと恐怖心が増して俺はソレから退いた。
――ボトリ
俺が退いたと同時にソレも落ちた。
不気味過ぎて俺はソレを凝視しながら後退する。
もしかしたら動くかも知れない。
そう思ったからだ。
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