9人が本棚に入れています
本棚に追加
「あー、暑い。6月の陽気じゃないだろ」
じりじりと照りつける太陽、まさに夏!!といった感じだ。
「そうだね。ボクも干からびそうだよ・・・」
隣には、幼なじみで一人称が「ボク」という、ショートカットの少女がてくてくと歩いている。
この少女の名前は青山葵(あおやまあおい)。
元気だけは人一倍あり、オレが所属する『T.A.部』の部長でもある。
「そういや今日の部活ってなにするか決まってるのか?」
オレは汗をYシャツの袖で拭いながら、干からびそうな葵に聞いた。
「ん~?別に~」
なんともやる気のない返事である。
暑さでバテテいるようだ。
「そっか」
まぁ、なにもないのなら平和でいいか。
オレたちは暑さに耐えながら学校に向かった。
最初のコメントを投稿しよう!