第1幕 黄昏トライアングル。

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「で、探してたが全く見付からず、おまけにあの三人に追っかけられる羽目になり今に至ると。」 先程煎れた紅茶をすすりながら少女は頷く。 「・・・えっとさ、あなたが探してるなんでも屋て“黄昏堂”て所じゃない?」 「知ってるんですか!!」 この名前に食い付くてことはやっぱりか。 「そんなに急がなくても教えてあげるよ。けど、その前に、あなた名前は?」 「え、五月です。雨宮五月。五月と書いてさつきて読むんです。」 「・・・良い名前ね。」 私はそう言うと椅子から立ち上がり、座っている彼女・・・雨宮五月の前まで行くと手をさしのべる。 「ようこそ、なんでも屋“黄昏堂”へ。雨宮五月さん。」
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