第1幕 黄昏トライアングル。

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「で」 私は腕組みをしながら、床に正座をしている4人を睨む。 「ここに来るまでに何があったのか、説明してほしいんだけど?」 私がそう言うと4人はそれぞれ顔を見合わせ、何か話している。おそらく誰が話すのか決めているのだろう。 「じゃ、じゃあ私が・・・」 しばらくして最初に飛び込んできた少女がおずおずと手を挙げる。どうやらこの少女が話すことに決まったようだ。 「えっとですね・・・」 ――数分後。 「・・・なるほどね。にしても、なかなかないわよ?バナナの皮踏んで滑った拍子に、持ってた飲み物をこの三人にぶちまけるとか。」 本人はたんに運が悪いからと言っていたが、これはもはや漫画の中の出来事だ。
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