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父という、僕にとっての絶対的な存在も、やはり他とかわらぬ人間でした。
もし、不死の人間がいるのならば、それは化け物です。
僕は、父を化け物のように恐れていたので、あっさりと死んでしまったことに妙な違和感が残りました。
父は、ただの人間。
僕は、たった一人の人間に、ここまで苦しめられたのです。
いつしか父を、父以上に恐れていたのだ。
そう思った途端に、崖から転がり落ちるように落胆し、激しい自己嫌悪に苦しみました。
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