プロローグ~愚者の諦念~

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檻から抜け出した僕は、振り返り、あらためて檻に触れてみました。 すると、頑丈に見えた檻は、簡単に砕けてしまいました。 錆びていたのです。 そんな脆い所に、僕は閉じ込められていたのです。 絶望に、悶え、苦しんだあの場所は、少しでも足掻いていれば、いつでも簡単に抜け出すことができたのです。
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