序章

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追跡者の方向を向いた瞬間だった。巨大な斧が凄まじい回転をしながら大木を切り倒す 里見は転がりながら回避するが追跡者と遭遇してしまった 「クソッ…」 巨大な斧は回転をしながら追跡者の手に戻る 「オレから逃げなくたって良いじゃんっ 里見」 「学園でやるのは流石に気が引けるからな悪いが少しだけ離れた」 「成る程ねオレをターゲットから遠ざけたわけね」 「戦闘狂のお前なら必ずオレを追うだろうと判断したからな。悪いがここでお前には消えてもらうぞ!」  里見は左手を前に右手の拳を胸元近くで作る様な構えをする 「これだからイーグルの連中はつまんないだよなぁ~っ……」 追跡者は斧を肩に乗せる 「もっとこの場をたのしまなきゃ損だよ里見? オレ達『ブラックホーク』はなるべく、損をしない方法を選んでんだけどな まあ~これから消える奴に教えても無駄か」 里見は追跡者の言葉を無視して小声で呟く 「ストレンジ」 刹那、追跡者の背後に回り込む里見は蹴を中心とした連撃を与えていくが追跡者は斧でなんなく防いだ  「君の攻撃には流石に見飽きたよ里見」 斧を天に向かって振り上げ後退し、里見と追跡者は一定の距離を取る 「オレも貴様の斧には見飽きたぞ冴島(さえじま)」 冴島と呼ばれた者は苦笑した 「言ってくれるじゃん… 里見っ!!今のは流石にカチンと来たよっ!」 ふたりはゆっくりと間合いを詰めていく… だが、林の中から上着は里見と一緒だがミニスカートを履いた少女が現われて事態は悪化してしまう 「良介!!」 「バッ…馬鹿野郎ッ!何で付いてきた!!」 すると冴島は少女の背後に周り少女を人質にした 「いやあ~君から出てくるとは手間が省けたよ。お嬢さん?」 「嫌!!離してっ」 抵抗する少女だが冴島の力には勝てずに首に手刀を与えられて気絶してしまう 里見は少女を救出しようとするが冴島に動きを読まれていた 「動くなよ里見 良介」 里見の足が止まる。 「くっ…汚ねぇぞ!冴島ぁあ!」 「おやおや、君が怒鳴るとは珍しいな。彼女はオレ達が預かる」 すると、冴島を取り囲むように漆黒の服を着た男女が三人、出現しひとりが里見に尋ねた 「隊長、大丈夫ですか?」 「オレは無事だ。急いで彼女を助けるぞ」 「【了解ッ】」 「これはこれはイーグル第一分隊全員集合かぃ?」 冴島は笑みを浮かべながら口を開く。
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