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「……」
「ちょっ、シレン!? 待て! 剣の向く方向がおかしい!」
「エル! おまっ、なんで属性付与してんだ! 死ぬってマジで!」
およそ最強と言えるメンバーに、八方を塞がれる。みんな目がおかしい。
カイルと背中が着いた時、もはや逃げ道は無かった。
「が、学園長! これ体罰なんじゃ!?」
「愛のムチです」
「シズクさん! それ女モノじゃ!?」
「私の趣味よ」
「趣味じゃねーか! せめて愛のムチって──嘘です! 何で懐からムチが出てくるんだよ!」
「シレン……わしの仇を取ってくりゃれ」
言葉遣い変わってるよティオ先輩! ああ! シレン先輩の目が本気に!
「カイル、レイン」
……寸分の狂い無く向けられるのは剣、炎剣、弓、銃、制服。
「神に祈れ」
その後俺達は、気を失う事も記憶を失くす事も無く、ただひたすらに悪夢と地獄を噛み締める。
その際悲鳴が学園中に響き渡り、全男子生徒に恐怖を植え付けたのはある種の伝説となった。
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