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「んっ……」
寮の自室のベッドの上。限り無く安らぎを与えてくれるその場所で、俺は目を覚ました。
歌うような鳥の声が開けっ放しだった窓から聞こえてくる。ああ、平和だ。
──しかし、眠いな。フォリアから帰って……ダメだ。とっつぁんの耳に触った辺りから覚えてない。
学園から課されたギルド登録任務の為、隣国まで依頼に出ていた俺達。
紆余曲折あったものの、無事ギルド支部入りを果たした俺達は、新しい週の始まりを迎えていた。
七時五十分……いつもより遅くなったか。
基本、目覚ましに頼らなくてもなんとかなるんだけど、今日は少し寝過ごした。
八時半開始の学校と、二十分ある登校路を考えればゆっくりもしていられない。
でもねむ……ん? メール?
規則的な光の点滅が視界に入る。発光元である高性能生徒手帳(ケータイ仕様)を手に取って、中身を確認した。
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