─聖なる戦─

3/26
前へ
/598ページ
次へ
 『from:トビ先生』  開けたくねえ。  ……とは思うけども、一応教師からの連絡だ。緊急な事だったら大変だし、仕方ない。  俺は重い瞼を指でこすりながら、渋々メールを開き、読み進めた。 『任務でイレギュラーがあったらしいな。流石にAランクとの戦闘があったって事で、お前らは今日休みだ。今日からプールだから、覗くならオススメの一日だぜ。特に三年なんか体の発育が(以下略)』  もうメンドくさいので呪いのメールみたいの作って返しとこう。 「送信っ……と。ザマー見やがれ」  これで少しは教師らしくなって欲しいモンだ。  変態馬鹿が担任なんて、渚に言えねーよ。授業参観あっても絶対に連れてきたくない。  とはいえ、休みか。丁度良かった、もっかい寝れる。  ピンポーン。 「ん、客か」  カイルだったら目を潰す。  友人が変態のメールにノッてない事を祈って、俺は渋々、ドアを開けた。
/598ページ

最初のコメントを投稿しよう!

53888人が本棚に入れています
本棚に追加