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──金属音。
「何処でその名を聞いた。四肢切断で吐くか、五体満足で吐くか。五秒で選べ」
一瞬。刹那。
『ルーイ=ピクセル』。
その名を聞いた次には、
「……怖いなぁ。女の子には優しくしないと。うん、失礼な人」
「悪いが時と場合によるんだよ。只の死神に甘い展開期待すんな」
大きな、三日月形の鎌をピエロの喉元に突き付けていた。
既に一筋の血が流れている。
容赦が、無かった。
「死神……? あ、ならキミも〝ギルドの強い人〟なんだね。うん、騙された」
「五秒だ。恨むなよ」
そしてトビは、大鎌に力を込める。
対して、笑う女。
「クス……良いのかな? キミの友達、痛がってるよ? うん、流血」
「あ……?」
目線の先、ピエロと相対していたユーラが、
「なっ……ユーラ!?」
斬られていた。
何かに、傷は浅いが確実に。
「隙見っけ。うん、やっぱり女の子に甘い」
そこでピエロは素早く動き、トビに対して回し蹴りを放つ。片足を軸にした鋭いモーションだ。
「チィ……!」
隙を突かれた。
それでもトビは、回し蹴りを鎌の腹で受ける。
衝撃を殺すように後ろへと退き、ユーラの元まで飛び戻った。
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