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『〝杖〟と〝冠〟に続いて〝剣〟が集まった……封印とやらは、もうすぐ解ける』
『あと二個やったっけか? 案外楽勝やなぁ、先代神の封印解除ゆうんも』
『マぁソれハ良いトしてダ。……何故後継者ノ破壊をやメたノカ──そレヲ説明しテくレヨ』
『そうだね。うん、不思議不自然。あの青髪が裏切ったからって、やめる必要は無いんじゃないかな。うん、余裕見せてる?』
『余裕? 違うな。不必要な行動を削除するのは当然だ。……違うか?』
『……理由……説明……必要』
『タナトスはんの言う通りや。あのお兄やんらにはああ言うたけど、別に今から仕留めに行っても構いまへんえ?』
『ナデシコ。勝手な行動を──』
『やいクナイの。自分も疑問は疑問やて言うた方がエエんとちゃうか?』
『……ふん』
『クク、まぁもっともだな。お前達には教えておくのが筋か……』
このバラバラな集団の中、暫定的に司令塔の位置に居る声は、続ける。
『オーブは揃わない』
そして、更に続けた。
『タナトスの能力は把握してるな? その能力を用いた結果、未だ顕現していない物を含め、現存する物は五個だけだ』
その事実は、絶対的だと宣言するように。
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