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「ねえ、何してるの?」 ティニアが、アルディの傍らに歩み寄り、聞いた。アルディは装置から目を離さずに答える。 「ああ。昼間、少し分かった事があったからな。こっちにも組み込めないかやってるんだ」 アルディは本当に天才だと思う。出会ってまだ一日も経っていないが。モンスターに遭遇するまでの短い時間で、分かった事があるなんて、すごいと思う。モンスターの目を使えなくしたのも彼だし。 「さて…いい感じだな。もう休むか。明日もまた、九十九階に行くんだろ?」 アルディが振り返って、部屋の隅に座るラークに話しかける。 「ああ。じゃあそうしよう」 思いの外、体は疲れていたのかも知れない。簡素な寝床の割に、まぶたはすぐに重くなった。
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