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「ティニアが…料理してる」 このオテンバで、女の子らしい所が何一つない(ひどい言われ様だ)ティニアが。ラークには、まだ夢を見ているのかとさえ思われた。 「こんなの、料理のうちに入らないでしょ。ここ、パンと野菜しかないんだって。昨日もパンだけだったでしょう? お腹すいちゃったから、作らせてもらってるの」 パンはともかく、野菜はどこで入手しているんだろう…そんな事をちらりと考えつつ、ラークはサンドイッチをほおばった。 昨日よりは遥かにマシな食事の後は、早速エレベーターに乗って九十九階を目指した。今朝の夢(かどうかは良く分からない)で女の声が言っていた事も気になる。『本当は九十九階じゃない』…どういう意味なのか。 「今日は、一人一つずつ灯りを用意したから。ほら、二人とも」 アルディから一つずつ灯りを受け取る。 「もっとも、三人がバラバラになる事はしないけどな。危なすぎる」 ただ、灯りが増えれば、より広い範囲を見る事が出来る。それだけは間違いなく利点だろう。 エレベーターが静かに止まる。三人は降り、それぞれの灯りでそれぞれの方向を照らす。 「さて、と。何が気になっているんだ? ラーク」 アルディに言われ、頷くラーク。
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