107人が本棚に入れています
本棚に追加
幼い頃から見続けてきた黒い者
何もかもが黒かった
黒い者にはなりたくないと思った
黒い者にはならないと誓ったあの頃
ただ純粋に生きたかった
ただ白く生きたかった
でも全てが黒く見えた
全てが黒かった
生きる事さえイヤになって
自ら傷を作る様になった
傷の痛みに置き換える事を覚える様になった
ただ、白くなりたかっただけなのに
傷を作らなければ白くなるのかな
もうなれないかな…
傷がなくなっても、もし白くなれても
傷は赤いままだろう…
永遠に…
最初のコメントを投稿しよう!