†黒と白†

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黒い者ばかり見てきた 白い者になりたかった 願いは悲しく叶った… 人生全てにおいて、黒と白しか分からなくなった 何もかも白黒させないと、気が済まなくなった キツク、冷たく、冷めた人間になった グレーを知らない 手を抜く事がどういうことか分からない 休む事を知らない、休み方が分からない… そして、願いが悲しく叶った私は愛情というものを 理解出来ないまま大人になった もちろん優しさというものも理解出来ない 優しさ=同情、偏見 それが当たり前だと思っていた 『大変だったね』『大丈夫?』 そんな言葉は『貴女の様な悲劇が私に訪れなくて良かった』 そういう風にしか聞こえない そんな私が覚えた言葉は攻撃と防御の言葉だけだった 幼少期から常に警戒して生きる人生が始まった…
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