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春姉が首筋に噛み付くという暴挙をおこなったおかげで、朝から雄叫びをあげるはめになった。
食いちぎられるかと思ったよ。
俺は朝食を食べ、学校へいく準備を終えて、春姉を説教中。
「どうして噛むんだよ?痛いだろ。」
「うぅ~ごめんなさい。キスマークつけようと思って……」
何故、キスマークをつける=噛み付くになるのかわからない。
もうそこら辺の思考から一般人と違っているのさ。
それに弟につけるものじゃないよな。
「ねぇ、それでキスマークってどうやってつけるのかな?」
「……俺に聞かないでよ。」
「ならお姉ちゃんにつけてみる?ほらほら。」
会話が成立しない…
春姉は首筋を俺の方へ露出させ、近づいてくる。
「…つけないよ。」
朝から疲れるなぁ……
「冬馬はされるのが好きなんだよなぁ…よーく見ておけ……キスマークはこうやってつけるんだよ。」
居るはずのない人の声がした。
しかし時はすでに遅い。
秋姉さんが体中に絡み付き振り向くこともできない。
入ってきたことに気づかなかった……もはやこの人エスパーだよ。
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