ふらすと 1

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春姉が首筋に噛み付くという暴挙をおこなったおかげで、朝から雄叫びをあげるはめになった。 食いちぎられるかと思ったよ。 俺は朝食を食べ、学校へいく準備を終えて、春姉を説教中。 「どうして噛むんだよ?痛いだろ。」 「うぅ~ごめんなさい。キスマークつけようと思って……」 何故、キスマークをつける=噛み付くになるのかわからない。 もうそこら辺の思考から一般人と違っているのさ。 それに弟につけるものじゃないよな。 「ねぇ、それでキスマークってどうやってつけるのかな?」 「……俺に聞かないでよ。」 「ならお姉ちゃんにつけてみる?ほらほら。」 会話が成立しない… 春姉は首筋を俺の方へ露出させ、近づいてくる。 「…つけないよ。」 朝から疲れるなぁ…… 「冬馬はされるのが好きなんだよなぁ…よーく見ておけ……キスマークはこうやってつけるんだよ。」 居るはずのない人の声がした。 しかし時はすでに遅い。 秋姉さんが体中に絡み付き振り向くこともできない。 入ってきたことに気づかなかった……もはやこの人エスパーだよ。
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