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午前6時30分、起床。
いつもと変わらない時間に目が覚めた。つくづく人間の体はよくできていると感じる今日この頃。
着替えをすませ、寝起きの反動か多少ふらつきながらリビングへ向かう。
階段を下りる途中、朝食のいい匂いがしてきた。
「おはよう、香澄さん。」
「あら、おはよう冬馬。」
相田冬馬(アイダトウマ)、それが今の俺の名前だ。
そして朝食を作っているのが相田香澄さん(カスミ)。
そして、俺はこの人の子供ではない。
俺の本当の両親は俺が5歳のとき事故で死んでしまった。
その後、母の妹である香澄さんに引き取られたわけだ。
しかし実際、両親のことはあまり覚えていないためこの人が母親のようなものだ。
「もうちょっとかかるから、先に二人起こしてきてもらえる?」
「ん、了解。」
これも俺の日課みたいなものだ。
あまり気は進まないけどね。
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