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俺には二人の姉がいる……まあ実際は従姉妹だけど。
その二人を起こすことが俺の日課だ。
「はあ~起きてればいいけど……そんなわけないか……」
俺が憂鬱になる理由がそこにある。
「……秋姉さん、朝だよ~…」
軽くノックするが返事はない。
これは覚悟を決めるしかない、入るか。
「……秋姉さん?……あれいない…」
ベッドを見るが誰もいない。おかしいな、昨日はいたはずなのに。
「ふふ……おはよう冬馬。」
そんなことを考えていると、不意に後ろから声がした。
それと同時に柔らかい感触に包まれる。もはや、どこに隠れていたなんて気にしない。
体中が危険信号を発している。
「あ、秋姉さん……いたんだ。」
相田秋葉(アキハ)、17歳の俺より3つ年上で大学生だ。
そして俺を小さい頃から溺愛している、もうやり過ぎって程に。
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