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「冬馬は偉いなあ、毎日毎日。ご褒美をあげなきゃな……」
さらに強く抱きしめられる。
身長がさほど俺と変わらないため、横を向くと端正な秋姉さんの顔がすぐそばにある。
「秋姉さん、春姉起こさないといけないから…」
「駄目だ。まだ時間はあるだろ?……それにまだ挨拶してないからな……あむ。」
「……うぅ。」
生暖かい感触とともに何とも言えない感覚が体中を走る。
何年か前に耳たぶを噛まれたがそれ以来やみつきになったらしく、事あるごとにあまがみされるようになった。
「はむ……ちゅ…んぅ…ちゅる……ぷはっ……ああ可愛いなぁ…」
やめてと言っても聞く人じゃないので好きにさせているが、おかげですっかり耳が弱点になってしまった。
「……ぅう~、そ、そろそろ…」
「そろそろ、何だ?」
体を拘束したまま囁くように俺に聞いてくる。
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