ふらすと 1

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「起きろーーー!!」 右の拳を目標にむけて振り下ろした。 「みぎゃ!!!」 当然の如く命中し、春姉は飛び起きた。 毎日毎日起こす俺の身になってくれ。 「いたいよ~まーくん。どうしていつもぶつの?」 「こうでもしないと起きないからだろ?あとまーくんって呼ぶな。」 「えーだって、まーくんはまーくんでしょ?」 駄目だ会話にならない。 まーくんって小学生かよ。 「……じー」 なんだかわからないが見つめられた。 「何だよ?」 「まーくん、ちょっと顎あげて。」 言われた通りに顎をあげると、 「ああぁぁ~~!!!」 春姉が急に叫びだした。なんなんだ、狂ってしまったのか? 「き、き、キスマークがついてるぅ!!まーくん!秋ちゃんでしょ?秋ちゃんだよね?」 な、なんだと…… 確かめようとしても見れない。 さっきのはこういう意味だったのか。
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