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「むぅぅ~いいもん!無理矢理するから!…えいっ!」
飛びついてくる春姉。
一言言わせてもらおう……なめるなよ?
俺は華麗に避け、春姉はベッドから落下した。
「いたいよ~。」
「自業自得でしょ……時間無いから早く準備する!」
「やだやだやだやだ!まーくんが言うこと聞いてくれるまでここから動かない!」
状況はさらに悪化、そして春姉は本気だ。前に一度おいていったことがあるが、帰ってくるまでずっと部屋に引きこもっていて宥めるのが大変だった。
「はぁ~…もうわかったよ…」
俺は春姉の腰に手をまわして担ぎあげた。
ちなみに全然重たくない。むしろめちゃくちゃ軽い。
「わあ~い、だっこだっこ!」
途端に春姉の表情はコロリと変わる。
もはや感情が豊かとか言う以前に精神年齢が低いだけだと思う。
それとは正反対に体の成長は凄まじい。抱き上げたときから良い匂いがして、頭がくらくらする。
「やっぱりまーくんは優しいね。それで……いいの?」
「?……いいよ?」
なんだかわからないが了承してしまった。
我ながら馬鹿な選択をしたと思う。
「それじゃあ…いっただきまーす……かぷっ」
「………いってぇぇぇ!!!」
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