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部活の話や、中学校の話で盛り上がって、6時半には解散した。
家が同じ方向にあるため、友美と帰った。
「ねぇ。ユイって、どう思う?」
渋い顔をする友美。
これは…ユイのことをあまり良く思っていないんだろうな。
「私はちょっと苦手。ああいう不思議キャラの子って、どう接したら良いのかわかんないし…」
これは本音。
カラオケでも、バラードを歌詞を歌わないで、ごもった猫なで声で歌っていたし、普通に会話していても、訳のわからない言葉を喋ってきて、反応に困るし。
「やっぱり!?良かったー。苺ならわかってくれると思ってたんだ。美由喜も浩美も微妙だけどさ、私それ以上にユイの存在っつか性格がダメなんだよね。やっぱ苺が一番だわ」
左手で抱き寄せられ、右手で頭を撫でられた。
「う……!離してよバカ!バカ友美ー」
必死で抵抗したら、あっさり離してくれた。
「照れ隠ししなくたっていいのに」
友美はブゥーっ口を尖らせる。
「うるさいっ!バカバカ」
確かに照れ隠しだよ。
でも、こんなに冷たい態度してるけど、ホントは友美がめっちゃ大好き。
いなきゃ困る。
だって私の唯一の親友だから。
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