悠久

きっかけ

｢部屋割りの編成ですか？｣

私、野谷部 悠(のやべ はるか)は、目の前の学年主任に聞き返した。

私が通う精英学園は有名な理系進学校だ。

男子校で全寮制。
金持ちの家の者も多い。

そんな中でどうやら私は有名のようだった。

それもそうだ、お坊っちゃまが多数を占める中で、一般出身の特待生。
その名に恥ないように成績は常にトップクラスをキープしている。
昨年度には生徒会長にも任命された。

それだけでも注目されていたが、私の一番の注目されている理由はどうやら容姿の所為らしい。