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ガ「……あれ。」
とりあえず友達から借りたマンガを片付けようと読み初めてまだ5分。チラリと枕の横に無造作に置かれた携帯をみれば黒い携帯が光っていた。……早い。そんなにお互い携帯ばっかりしていないからメールも結構遅い方だと思う。暇、だったのかな?と早く出ろとせかすように光る携帯をジッと見ながら考えていた。……受信フォルダを開くまでは。
────────────受信メール
2010 1 9
俺がもし 好きって言ったら どうする?
────────────
ガ「………は?」
頭の中でえ?好き?誰を?……まさか俺?いやない。それはない…だろ、多分。とか色々考えていた時に自然と出た言葉。自分でもビックリする程冷めた声だった。…と、とりあえずメール返さなきゃ…?
ガ「……なんで!?」
少したって冷静になったけれどやっぱり頭の中には疑問しかない。…告白されるのは別に嫌いじゃない、けどこれは告白?なのか?……いやいやまさか…
────────────送信メール
2010 1 9
……どういう事?
────────────
ガ「──………来ない。」
ついさっきは5分も経たずに返って来たメールは今度はいくら待っても来ない。…嘘だった?いや、嘘ならすぐに冗談ってメール来るよな…
読んでいたマンガの内容なんて飛んでいる程に思考を巡らす。解決は出来ない。メールも来ない。
……なら
ガ「…電話。」
これしかない。と、覚悟を決めて滅多に押さない数字を入力した。
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