運命の輪
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『とりあえず、この辺を探ってみよう…。』 何も分からないまま、うろうろするのは良くないとも思ったが、叶はじっとしてもいられなかった。 今、自分がおかれた状況を把握しないと、どうにも動けない。 しかし、しばらく歩くうちに、もと居た場所に戻れない程に迷ってしまった。 「あたし、どうなるんだろ…。」 叶は立ち止まり、空を見上げた。 すると、ふいに上から黒い塊が落ちてきた。
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