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ここは王宮。
いや、神サマの家と言った方がいいだろう。
そこでは家の主・神サマと容姿が凄い似ている男女が話し合っていた。
『お前ら、双子だろ?そろそろ跡取りについて考えなきゃいけないわけ。そう思わない??思うよね♪』
「「…??」」
訂正しよう。≪話し合っていた≫ではなく、≪一方的に神サマが話しているだけ≫である。
『っていうことでお前らを地上に降ろすことにしたから。』
「「は?!どういうこと!!!」」
『だから、お前ら双子のどっちが朱雀に向いてるか決めるために降ろすの。俺様さ、神だから最高の支配者なわけ。決めていいって上から言われたけど、ぶっちゃけ面倒な訳だから、地上で大切な≪もの≫見つけてきた奴に朱雀の権利やる。わかった??』
横暴な神サマに驚く双子の男女。
「いやいやいやいや、わかった?じゃないよ!!だって、私たち朱雀でしょ??そんなことしなくても…」
朱雀の1人がそう言うと、神サマの顔が厳しくなった。
『甘ったれんなよ。まだ、どっちも朱雀とは認められてねぇよ。今のお前らは神サマの友達程度の称号しかねぇ。そして、朱雀は2人もいらねぇ。』
「「…?!」」
『それじゃあ、俺忙しいから。せいぜい頑張ってね。試練だから☆』
神サマがあざ笑った瞬間2人の下に穴があき、下に落ちてった。
「「おぃいい!!!!!!ちょっと待てっ!!!!無茶だろ、無茶ありすぎだろぉおお!!!!」」
その声は、姿とともに穴へ消えてった。
その後、神サマは、
「頑張れよ。2人とも。」
と優しく呟いた意味なんて、まだ私たちにはわからなかった。
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