一章 橘慶

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仲間が倒れた事に動揺する四人の吸血鬼。こんな事は初めてだろう。慶が一歩踏み出すと一歩後退する四人。 「……!?」 うろたえる吸血鬼たちの中心にいつの間にか慶が立っている。振り返ったガタイのいい男の首筋をガブリと襲う慶。 「ぎゃー!!」 が、慶と目が合うと気を失ってしまった。 「てめぇ!」 後ろの男が慶に襲い掛かるが、みぞおちに一発、また首筋にガブリ。隣の男も同じ様に首筋を慶に噛まれて倒れてしまった。
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