プロローグ

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男が一人空から舞い降りた。 その男の姿は、駅の屋上には不釣り合いだった。 見た目は17歳で肩まである黒髪を夜空がゆらす。180までとどきそうな長身で、この世の者とは思えない美男子だ。月の光のせいか、青白く見える。 「ここだ。この街の何処かにいる。」 つぶやきが聞こえたかと思うと、次の瞬間には男の姿は消えていた。 ここは仙台。日本六大都市に数えられる大きな街だ。しかし、首都ならいざ知らず、彼は何故ここに来たのか。 だが、それは彼の使命なのだ。
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