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窓の外左側。足場が少なく不安定な屋根の上にさも当たり前の様に男が立っている。先程駅の屋上にいた男だ。
「お前は誰だ?」
慶は怪しい男に脅えることなく聞いた。
「私はレイ。君と同じ使命を持つ者。力を借りたい。
もう一度聞く。たちばな けい、はお前か?」
レイは満月を見上げたまま答えた。
「そうだ、と言ったら?」
「君の敵、吸血鬼を退治してもらう。」
慶は無言で後ろに下がり、レイは部屋の中に入った。
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