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15:30
下校途中
「つけて来てるな。」
頭の上からレイの声が聞こえる。
「ああ。しかも、やっかいな事になりそうだ。」
慶はそう言うと、向きを変えて今歩いてきた方に歩き始めた。
すると、家の陰に隠れていた陟が慌てて逃げ場を探していた。
が、慶がその肩を掴んだ。
「やっぱり聞いてたんだね。」
「あ…う……」
陟は慶の切れ長の目を見て呻くしかなかった。
「早く帰れ。君が何を……遅かったか……。」
慶が振り向くと、そこには目を赤く光らせた男女五人がこちらに近寄って来ていた。
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