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佐助の一日はまず小十郎と政宗&幸村を送り出すところから始まる。
では時間を少し遡ってみよう。
───遡って午前4時頃
「ん…?」
佐助は明るさに気付き目を覚ます。
「…あぁ、朝かぁ~」
そう呟き欠伸と伸びをひとつ。
「よっし、あっさごっはん、あっさごっはん~♪」
歌いながら着替え、カーテンを開け、布団を畳んでから寝室を出て下の階に降り、全てのカーテンを開ける。
「今日は何にしようかなぁ~」
そのままキッチンへ行き、冷蔵庫を開け考える。
「鮭、味噌、葱、お豆腐、ほうれん草、卵…お米炊いてある。だしある。…………よし、決まり!」
しばらく考えていたが決まったらしく手を叩き勢い良く立ってエプロンをする。
「~~♪~~~~♪♪~♪」
鼻歌を歌いながら料理にとり掛かった。
と、その最中に小十郎が起きてきた。
「あ、おはよう小十郎さん!」
それに気付いて振り返り、満面の爽やかな笑みで挨拶する佐助。
「あぁ、おはよう。」
こちらも佐助程では無いが眩しそうに目を細めた笑みで挨拶する。
「ごめんねぇ小十郎さん、ご飯まだ出来てないの。」
しょんぼりする佐助。
「大丈夫だ。これから畑に行こうと思ってたからな。帰って来たら食べる。」
小十郎は佐助の頭を優しい手付きで撫でる。
「あ…小十郎さん…////」
キュンと来た佐助はトロンとした目で小十郎を見上げる。
「佐助…」
小十郎も愛おしい目で佐助を見下ろす。
佐助は目を閉じた。
そのまま二人は近付き、触れるだけのキスを三回程した。
「はぁ…小十郎さん、愛してる…」
小十郎に抱き着き熱く呟く佐助。
「俺もだ。俺も愛してるぜ佐助…」
それに応えるように抱き返す小十郎。
遠目から見ても熱夫婦だと分かる熱々っぷりだ。
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