一話 前を向く運命

3/32
前へ
/118ページ
次へ
「フーン・・・精神的にも辛そうね・・ 和人君のこと・・・聞いたわ」 深雪はゆっくりとした口調で優しく言った 「そうか・・・」 冬矢の返事にはまったく元気がなかった 「あらあら 暗い顔ね~ じゃあ特別に私が慰めてあげよっかなぁ」 深雪は不適な笑みを浮かべながら、冬矢の手を握りベットに乗ろうとした 「お、おい! 何考えて 痛ッ!!」 冬矢は深雪の手を振り払おうとしたが、体が痛く抵抗できなかった 「ダメよ無理しちゃ!! お姉さんに任せておけば大丈夫よぉ」 深雪はさらに冬矢に近付いた その時!!ドアが開いた 「冬矢! 大丈夫?」 入ってきたのは秋だった 三人は一瞬見つめあったままフリーズしてしまった 「あ、アンタ達・・な、何やってんのよ!?」 秋は顔を真っ赤にしてかなりテンパりながら言った 「何って・・・診断?」 「嘘つくな!!」 深雪の言葉に冬矢と秋は同時にツッコミを入れた 「あら~ 恥ずかしがらなくてもいいのに! 私と冬矢の仲じゃない!!」 「俺はそんな中になった覚えはねぇよ」
/118ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加