一話 前を向く運命

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冬矢は疲れたようにため息をついた 「ひ、酷いわ冬矢!! あの時は[俺の体を見てくれ!]って上半身裸で言い寄ってきたのに!!」 深雪は顔をベットに伏せて泣き崩れた 秋は顔をさらに真っ赤にした 「冬矢の・・・冬矢の変態!!!!」 秋は冬矢に向かって大声で叫ぶと部屋をでてドアをガンッと閉めた 「あらあら あんなに感情を剥き出しにしちゃって~ 可愛い子ね」 深雪はクスクスと笑いながらベットから降りた 「ただの身体検査をよくもあんな誤解を招くように言ってくれたな・・」 冬矢はハァ~とため息をつきながら言った 「嘘は言ってないもの それよりあの子ね ずっとここのドアの前で冬矢のことを心配してくれてたみたいよ~ 後でちゃんとお礼言っときなさい」 「誤解を解いてからな・・」 冬矢はさらにハァ~とため息をつきながら言った 「う~ん 暗いわね ツッコミにハリがないわ 肉体的な怪我は自宅で3日間ぐらいおとなしくしてれば治るけど、精神的なものは専門外だし心の問題だからね・・私にはどうすることもできないわ」 「心の問題か・・・」
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